春の一皿



今時分によく現れる春の長雨。
この長雨の事を菜種梅雨というらしく、
菜の花をはじめ色々な花を催す(咲かせる)という意味で、
「催花雨(さいかう)」とも言うんですって。
情緒豊かな言葉、それに重ねられた漢字。
日本語って本当に素敵だなとつくづく感じます。


今日は、何だかぱっとしない曇り空。
午前中にはヒョウまじりの雨が、ザザーッと降り
街のあちらこちらで満開に咲いたサクラの花は、
もう散ってしまうのかな。。なんて、
すこし寂しい気持ちになってしまったり。


雨はあっという間にあがり、
少し晴れ間が覗きだしたお昼過ぎ、
トーさんを筆頭に娘とわたしとで
贅沢な春の味覚つくしを摘みに大和川の河川敷へ。
かわいいつくしの姿を見つけるたびに、
童心の頃と変わらない嬉しさがわき上がってくるんですね。


たくさん摘んだつくしを持ち帰り、
わいわい話しながら下処理したつくしは、
我家の定番つくしの卵とじに。
これに限っては、必ずトーさんが調理を。
ごま油とほろ苦いつくしの相性が本当によい。
この季節にしか味わえない我家の贅沢な春の一皿なのです。



イトウサトミ ヤチムン風皿(直径14㎝) 1000円