お父さんが日曜に作ってくれたホットドック



庭に佇むミモザの木は、うちのシンボルツリー。
この季節になると、ちっちゃくて黄色い花を無数に咲かせる。
ミモザの花は、春の冷たい風にゆらゆらゆられ、
曇天の灰色と黄色の配色が、
雨の日の憂鬱な気分を癒してくれる。



最近、メイの目と鼻の調子が明らかにあやしく、
「メイ花粉症かも!?」って事で、
花粉対策にとだてめがねを探しに八尾のアリオへ行った。



想像以上に品物と値段のバランスが悪くて
結局、別のお店に探しに行く事に。
せっかくここまできたのだからと、
おっきな本屋さんへ行った。



食堂かたつむりの料理」という本が、
私の目の中に飛び込んできた。
柴咲コウが出てる映画やったっけな。
手にとってぺらぺらぺら。
小脇に抱えたファッション雑誌をすぐさま元に戻し、
迷う暇なくレジへ行き購入。



台所にその本を置き、暇ができるとぺらぺらめくる。
色んな想いが頭を駆け巡る。



私が持ってる引き出しを、
片っ端から刺激してくれるような写真。
目を閉じれば、鮮明な映像が映し出される文章。
料理本なのに、いちいち私の心をわくわくさせてくれる。



そのわくわく感が創作意欲をがっつり刺激する。
どんなものを作ろうか・・・。



昔の一場面を思い出すような、
懐かしい味のしそうなものがいいな。



昨日焼いた黒糖パンがあったので、
超べたなホットドックを作る事に。
千切りにしたキャベツは塩とコショウで炒め、
少し短めのソーセージを軽く炒める。
ソーセージが短い分は、やっぱりくちゅくちゅ卵だな。
パンにマスタードをたっぷり塗って
具材をモリモリ挟み、
ケチャップは、まっすぐ1本引く。



見た目も味も昔懐かしいホットドック
子供の頃、お父さんが日曜に作ってくれたホットドックと同じだ。  



美味しいとか美味しくないとかも大切だけど、
作ったものに対して、
幼かった頃に感じた心地良い香りのように、
言葉では表現しにくいことを感じ、
思い出してもらえるようなものを作っていきたいな。